【決算書を読む】損益計算書(P/L)の正しい見方!

query_builder 2026/07/23
著者:吉原邦彦税理士事務所
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MC:

今回は経営者の必須スキルである財務諸表を読む力に関して、シリーズ第1弾、損益計算書の正しい見方というテーマでお話を伺っていきたいと思います。

いつも読めるようになりたいなと思いつつ、貸借対照表や損益計算書など見るとちょっと複雑に感じていつも挫折してしまうので、今回をきっかけにぜひ読めるようになりたいので吉原先生ぜひ教えてください。





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決算書を読む力の必要性

MC:

まずはじめになんですけれども、なぜ経営者には決算書を読む力が必要というふうに言われてるんでしょうか?


吉原先生:

私が考えるには、やはり経営する上ではどのくらいの売上があってどのくらいの利益を生んでいるのかというのは把握する必要があると思っています。

細かい数字までを捉える必要はなくて、アバウトに掴めれば十分だと思います。数字の羅列で嫌な感じをするかもしれませんけども、年間で売り上げがいくらとか利益はどのくらいだとか経費はなんでこんなにあるんだろうかなど、概ねこのくらいというのを把握しておいていただければいいかなと思います。

損益計算書とは何か?

MC:

財務諸表というと損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などあると思うんですがその中で損益計算書というのは何を表すものなんですか?


吉原先生:

端的に売上高がいくらでそのうちの経費がいくらかかっていくら儲かっているのかなど計算期間の中で出てくるものをそこで表しているもの、損益計算書は企業の成績表みたいなものですね。


MC:

では実際に損益計算書のサンプルを見ていきたいと思うんですけれども、僕はもうこれを見た瞬間に数字が多すぎていつも諦めてしまうんですけどこの中でも特にまず見るべき数字っていうのはどういったものになりますか?


吉原先生:

売上高、売上総利益(粗利益)、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益となっておりますけども、大体6個ぐらいの項目が中心的にあります。

それぞれでどのくらいかによってその後細かいところを見ていけばいいと思います。

基本的に売上は会社であれば事業目的に上がっている事業内容の売上ですね、そこから仕入れや経費を引いたものが売上総利益となります。


MC:

売上から経費を引いたものが売上総利益(粗利)ですね。


吉原先生:

売上総利益から販管費を引くと営業利益になります。


MC:

販管費は広告費などですか?


吉原先生:

販管費とは広告費・人件費・家賃・地代家賃などです。一番わかりづらいのが減価償却費です。見込みが立てにくく、年間しかわからないというものがあります。


MC:

それらを引くと営業利益?


吉原先生:

営業利益で大体1割いけばいいところです。


MC:

営業利益率10%あるぐらいが結構優良企業ですね。


吉原先生:

営業利益が少ないと税金的にも怖くなってくる感じがしますので、それ以外に営業外の利益や損失を差し引きしたのが経常利益です。

事業目的外の収益があった場合雑収入になって、支払利息・受取利息が入ってきます。

それ以外に特別な損益・利益があった場合、例えば固定資産の売却益・売却損など...


MC:

工場を売りましたみたいな?


吉原先生:

あと例えば災害で物が壊れて損失だとか、そういうのを引いたものが税引前当期純利益となります。

さらに法人税や地方法人税、法人県民税、法人市民税等を引いたものが当期純利益です。

個人の場合は所得税はないですが。


MC:

営業利益は純粋に本業の稼ぐ力、本業以外のプラスやマイナスを合わせたものが経常利益、何か特別な利益や損失を差し引いたものが税引前当期純利益ですね。


吉原先生:

そうですね、差し引いたものがですね。


MC:

こうやって聞くと分かりやすいですね!

最後は税引後の当期純利益...


吉原先生:

税引前当期純利益でプラスであっても、法人税等を引くとマイナスになる場合があります。そこを銀行がどう見るかというのがあるんですが、本来はこの税引前当期純利益で見てもらいたいんですがなかなか見てくれない方もいらっしゃるので難しいところがあります。


MC:

損益計算書はバーッと数字が並んでるんですが...


吉原先生:

この6項目の数字をポイントとして押さえてもらって、基本的には営業利益です。

事業としてどれだけ儲かっているのか分かれば、営業利益が赤字であるということは何か改善をしないといけないですよね。


MC:

仮にその当期純利益が良いとしても、それが本業じゃない可能性もあるということですよね?


吉原先生:

そうですね。 営業利益はマイナスでも特別利益や雑収入が多くて経常利益がプラスになってくることもあるので。


MC:

利益が上がっている会社でも実は突発的な他の利益があって本業はちょっと危うい可能性などもありますよね。

そうやって聞くとちょっと面白いなと思いました。


吉原先生:

さらに深く見てみたいと思うかもしれません。


MC:

細かい数字を調べてみたいなという気になりました。


吉原先生:

あんまり1円単位で見なくてもいいと思います。

100円単位の端数を切り捨てて大体の把握をしておけばいい話なので、逆に言うと財務諸表が金融機関等に行くことを意識しながら見ればいいと思います。


MC:

お話しいただいた営業利益率や〇〇率という言葉をよく聞くんですけれども、やっぱり重視するのは営業利益率ですか?


吉原先生:

本来の事業目的である営業の利益が元となっているので、営業利益率を重視すると考えれば良いと思います。 いろいろと取り扱いがあるので難しいんですが、基本的にはここでまず粗利がどのくらいか、そこから販管費を引いて営業利益がどのくらいかで営業利益率を見てもらえばいいと思います。


MC:

ではまずはその営業利益までのところをしっかり見るということですね。


吉原先生:

粗利がどのくらいかというのは業種によっていろいろあるんですが、営業利益まで見ると例えば飲食業だと10%より下がることは多いですね。

色々やり方や状況によって変わりますけどね。


MC:

業界によっても営業利益や営業利益率はかなり差があるんですね。


吉原先生:

例えば営業利益と経常利益の差が大きい時の原因が借入金利息が多いというのは考えられます。

借入の仕方が悪いのかというのが損益計算書にポイントとして出てきます。

貸借対照表では借入金がいくらか出てくるのでそちらの比較が出てきます。

売上+5つの利益からわかること

MC:

では、サンプルの損益計算書に売上高と5つの利益の表があるので、この会社の特徴というのを教えていただいてもよろしいでしょうか?


吉原先生:

営業利益率が38.1%、製造業ですね。

普通20〜30%が製造業の平均かなと思いますけどもそれを上回っていますので原材料、コスト管理等しっかりされているのかなと思います。

営業利益が11.2%...

10%を超えていますから非常に良い会社なのかな、優良な企業ではないかなと思います。

売上総利益に比べて営業利益がガクンと下がっていますね。

先ほどちょっとお話しした借入金利息などの支出があるのかなという感じがしますがこれだけでは単純に予測ができません。

特別損失は特別収益があるんですね...

当期純利益率が6.6%。 単純な%だけでは言えませんが、平均的な会社になるのかなと。

なかなか毎年毎年利益を生むことは難しいかもしれませんけども、営利企業なので毎年利益を生むことが目的ですので非常によく経営されているように感じます。

実はもっと細かく言うと、例えば消費税がどのくらいかかっているかということによってまた違うんですが実際にそれが最終的にキャッシュフローに絡むんですけども、消費税はその決算的に納めないといけなくなっているので、消費税を払えるかどうかという話も出てきます。

法人税等はほとんど利益に従って出てくるのでそれほど痛くはないと思うんですけど消費税は利益に関係ありません。


MC:

そこで貸借対照表とも見比べなきゃいけないんですね?


吉原先生:

その原因は何かとか、ここでいうと経常利益と特別損益、特別損益に上がっているものはないかとか営業外の損益が上がっているものはないかというのも確認する必要があると思います。

売上総利益が非常に良いわけですよ。その後の営業利益、経常利益がパーセント的には非常に落ちています。その原因は何らかあるわけで利益率が落ちる原因が何かを解明すべきでしょう。

逆の見方をすると営業利益が良い理由は何だろうなというのも気にはなります。

経営者ですからいろんな観点で現状に満足しないで、様々なことを改善していくのであれば専門家にいろんな話を聞いてこれはどういう意味かお話を聞きながらやった方が将来的には企業としてうまくいくと思います。


MC:

そうですね。

なかなか自分だけで全部分析するのは難しいです。


吉原先生:

単純に損益計算書だけではこの期はこうでしたというだけですね。

実際に収益に伴う会社の資産として残ったのか、逆に負債として残っているのかというのは 貸借対照表で見てもらうことになります。


MC:

ありがとうございます。

今までかなり難しく見えていた計算書だったんですけれども、今回お話聞いて見るべきポイントをしっかりと押さえれば本業でどれだけ稼いでいるか、最終的にいくら残っているのかなどはっきり見えてくるんだなというのが今日のお話聞いて見え方が変わりました。 少しだけ読めるようになったかなと思います!




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